2024年01月19日
2024年 第2週 (2024.1.8~ 2024.1.14)
★県内で注目すべき感染症
~注意点や予防方法~
〇インフルエンザ
県内では、今シーズンの始まりである第 36 週(9 月 4 日~10 日)に定点当たり報告数が 3.11(報告人数:137 人)とインフルエンザの流行の目安とされている 1.00 を超え、第 41 週から 14 週連続で注意報値を超えています。
全国でも、令和 4 年第 51 週(12 月 19 日~25 日)に流行期入りした後、1.00 を下回ることはなく、13 週連続で注意報値を超えています。
インフルエンザ定点医療機関での迅速診断では、インフルエンザ A 型が 473 件(94.8%)、インフルエンザ B 型が 26 件(5.2%)を占めました。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の 5 週間(2023 年第 48 週~第 52 週)では A(H3)の検出割合が最も多く57.2%、次いで A(H1)pdm09 が 37.1%、B ビクトリア系統が 5.7%と異なる型が検出されているので、複数回の感染にご注意ください。
〇新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
<予防方法>
・手洗い・消毒は感染予防に特に有効です。
・密閉・密集・密接の回避と家やオフィスなどの換気を十分にしましょう。
・医療機関受信時や混雑した電車やバスに乗車する時など、効果的な場面でのマスク着用をお願いします。
〇咽頭結膜熱
咽頭結膜熱は発熱・咽頭炎及び結膜炎を主症状とするアデノウイルスによる急性の感染症です。
県内では、第 41 週から 14 週連続で注意報値を超えており、過去 10 年の同時期と比較してかなり多い報告数となっています。
また、定点医療機関からのホット情報でもアデノウイルスを原因とする感染症の報告が多いので注意が必要です。
潜伏期は 5~7 日で、症状は発熱、咽頭炎(咽頭発赤、咽頭痛)、結膜炎が三大主症状です。
プールを介して流行することが多いことから、「プール熱」とも呼ばれています。
<予防方法>
・手洗い・うがいが大切です。
流水と石けんでよく手を洗いましょう。
・タオル・コップ等の共用、感染者との密接な接触はさけるようにしましょう。
・回復後にも2 ~4 週間の長期にわたり便からウイルスが検出されることがあるので、特に、外出後、食事の前、トイレの後の手洗いを徹底しましょう。
〇A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎
この病気は、A 群レンサ球菌による上気道感染症です。
患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌を吸い込むことによる「飛沫感染」、あるいは細菌が付着した手で口や鼻に触れる「接触感染」が主な感染経路になります。
典型的な症状は、2~5 日の潜伏期を経て、突然 38℃以上の発熱、咽頭発赤、苺状の舌などがみられます。
1 週間以内に症状は改善しますが、まれに重症化し、喉や舌、全身に発赤が拡がる全身症状を呈することがあります。
<予防方法>
・患者との濃厚接触を避け、手洗い、咳エチケットを心掛けましょう。
【高知県 衛星環境研究所
感染症発生動向調査(週報)より参照】
(2024年1月17日更新)